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杀意的定时炸弹北阿尔卑斯涸沢山杀人事件(日文版)-第3部分
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「どう真面目なの?」
「あの人、飲み会に誘っても必ずパスするんですよ。仕事が終わるといつも真(ま)っ直(す)ぐ帰っちゃうし???」
「じゃ、社内の人間関係はうまくいっていなかったの?」
「いいえ、そんな事は無いですよ。単に真面目って言うだけで、他人とトラブルを起こした事は一度も無かったし。どちらかって言うと独りが好きなタイプみたい」
深山は社員達との間に特別トラブルは無いらしい。しかし、その反面、自分から社員の輪に積極的に入っていくタイプでも無いらしい。
「あ、そう。それじゃ、耍麤gさんと深山さんはどうだったの? 二人は同じ課で課長と係長だったんでしょ?年齢も近そうだし、うまくいっていなかった事って無かった?」
「確か、耍麤g課長が35才で、深山係長が36才だったかな? 年齢(とし)は深山係長の方が耍麤g課長より一つ上だけど、深山係長って入社してまだ3年なんです。耍麤g課長は入社十年以上のキャリアだったから、年齢でどうのって事は無かったと思いますよ。それに深山係長は真面目で仕事熱心だったから、耍麤g課長も物凄(ものすご)く信頼していたし、二人の間にトラブルがあったなんて、とても考えられないなあ」
「そうかあ???」
俺の思い過ごしなのだろうか? 彼女の話では、耍麤gは深山に信頼を寄せ、深山も又、耍麤gの信頼に応(こた)える働きぶりだったらしい。となると、あの深山の耍麤gに対する態度は何だったのだろうか? ひょっとしたら、彼女達が全く知らない仕事とは摺γ妞嵌摔伍gに問睿ⅳ盲郡韦扦蠠oいのか? そこで俺は更に伲鼏枻驂浃à皮撙俊
「木村さんはさっき、深山さんがまだ入社3年だって言ったよね」
「ええ」
「でも、深山さんは今36才って事は、入社時は34才だったって事だよね」
「まあ、そう言う事になりますね」
「深山さんって以前は何をしていたんだろう?」
「?」
「木村さんの話だと深山さんは仕事が出来る人なんでしょ? 以前はどんな仕事をしていたのかは知らないけど、仕事が出来る人が、なんで三十過ぎでわざわざゼロからスタ趣工毪瑜Δ受灺殼颏筏郡螭坤恧Γ俊
「さあ、どうなんでしょう? 深山係長が入社した時に歓迎会を開いたんだけど、その時、以前は何をしていたのかとか聞いた事があるんですよ。でも、深山係長、昔の事は一切教えてくれなかったんです。だから、私達が知っているのは今現在の深山係長だけ。家族の事も含めて深山係長は自分の事は一切話さないから、今じゃ私達も聞かないようにしているんです」
深山の過去に一体何があったのだろう? その事と耍麤gとがどう結び付くのだろうか?
「それと、今思い出したんだけど、深山さんって何かスポ膜扦猡筏皮い毪韦剩俊
「スポ模俊
「そう、スポ摹
「???」
「深山さんて、見た所、割と筋肉伲侍澶颏筏皮い郡椤⒑韦攻荸‘ツで体を鍛(きた)えているのかなと思って」
「さあ、どうなんでしょうねぇ。深山係長がスポ膜筏皮い毪盲蒲预υ挙下劋い渴聼oいなあ。アフタ衰Ε┅‘キングしたり、お休みの日にフィットネスへでも通(かよ)っているんじゃ無いですか?」
どうやら、彼女は何も知らないようで、曖昧(あいまい)な答えを返してきた。
それにしても、彼女の話を聞けば聞く程、謎が深まるばかりだ。俺は別れ際(ぎわ)、彼女と携帯電話の番号を交換しつつ、深山の住所を教えてくれるよう頼んで、夜空に聳える摩天楼をあとにした。
第4章 繋がらない点と線
10月16日、金曜日、午前10時── 。
木村未来から深山の住所を知らせる電話が入った。俺は午後一、深山の住んでいる新宿区河田町(かわだちょう)へと向かった。JR新宿駅西口から練馬車庫行きの都バスに仱辍⑺a王寺町(やくおうじまち)のバス停で降りる。外苑枺à辘橐粴i路地へ入ると、ここが同じ新宿区なのかと思える程、閑(しず)かで、まるでここだけ時間が停まっているかのようだ。バス停から5分程歩いただろうか? 深山の自宅はひっそりと佇(たたず)んでいた。築何年なのだろう? 古びた木造家屋からすると、深山はここで生まれ育ったのだろうか?
美と健康サロン YOSHINO
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yoshino…salon@venus。san。ne。jp
富士急行線 寿駅近く
電話 090…2537…3405
(不定休?要予約)
深山の家を眺めていると、いつの間(ま)に現れたのか、初老の男性が俺に声を掛けてきた。
「明夫ちゃんの知り合いかい?」
「あ、はい、まあそんな所です。ところで、おじさんは、ご近所の方ですか?」
「ああ、そうだよ。生まれも育ちもここ河田町さ」
「それじゃ、深山さんの事はよくご存じで?」
「存じてるも何も、明夫ちゃんが生まれた時から知っているよ。そう言やぁ、昔はよく撸Г螭扦浃盲郡胜
「深山さんってどんな人ですか?」
「どんな人って???あんた、明夫ちゃんの知り合いなんだろ?」
「それはそうなんですが、付き合いがまだ浅くて、知らない事の方が多い位なものですから???」
「明夫ちゃんは素直で優しくて明るい子だったよ。でもなぁ、あんな事があってから人間変わっちまったなぁ」
「あんな事って何ですか?」
「6年前、妹のせっちゃんを亡くしたんだよ」
「せっちゃん?」
「そう、せっちゃん。節子って言うんだけどね。明夫ちゃんとは四つ摺い恰⒚鞣颏沥悚螭韧袱撬刂堡莾灓筏泼鳏毪ぷ婴坤盲郡琛=Y婚して幸せそうだったんだけどなぁ」
「その節子さんは何故亡くなられたんですか?」
「それがさ、自殺なんだよ」
「自殺? 何故、自殺なんかされたんですか?」
「さぁ、なんでだろうなぁ???夫婦仲も良さそうだったし、俺にもなんで、せっちゃんが自殺したのか、まるで見当がつかないんだよ」
「???」
「でも、せっちゃんを亡くして以来、明夫ちゃん、変わっちまったなぁ」
「???」
「すっかり笑顔を見せなくなっちまったし、おまけに10年も勤めた会社を急に辞めて転職しちまうんだもんなぁ」
「その転職の事なんですが、深山さんは以前、仕事は何をされていたんですか?」
「会社はなんて言ったかなぁ???あ、そうそう。帝通だ。そこで課長していたんだよ」
「エッ、帝通って、あの広告代理店大手の? 深山さんはそこの課長だったんですか?」
「そう言やぁ、今思い出したよ。明夫ちゃん、同期入社で真っ先に課長に昇進したとかで、わざわざ俺の所に報告しに来たんだから。あの時は本当に嬉しそうだったよ」
「でも、何故わざわざ帝通の課長だった深山さんが転職なんかしたんですか? 同期の中では一番の出世頭(がしら)だったんですよね? その儘(まま)勤めていれば、いずれは幹部じゃないですか?」
「そうなんだよ。あれだけ課長になった事を喜んでいた明夫ちゃんが、なんで辞めちまったのか。それが俺にも分からないんだよ」
仕事で余程大きなミスでもしたのだろうか? それとも、社内で使い込みでもしたのだろうか? いや、木村未来の話ぶりからすると、深山がそんな事をするような人間には到底思えない。
「ところで、節子さんの事ですが、ご主人だった方のお名前はご存じですか?」
「ああ、よく憶(おぼ)えてるよ。せっちゃんの亭主は北村康隆(やすたか)君と言ってね。せっちゃんとは明夫ちゃん家(ち)で知り合ったんだよ」
「それはどう言う事ですか?」
「明夫ちゃんと康隆君は枺即笱Г蜗容叀⑨彷叅伍g柄でね。康隆君は、よく明夫ちゃん家(ち)に撸Г婴死搐皮い郡螭坤琛¥饯长恰⒖德【à剩─つ辘韦护盲沥悚螭艘荒裤堡欷筏疲浚浚郡蓼ⅰⅳ护盲沥悚螭庑愿瘠韦いた德【问陇盲摔胜盲平浑Hが始まったって訳さ」
「深山さんは二人の交際をどう思われていたんですか?」
「そりゃ、大賛成だったさ。なんてったって、明夫ちゃんと康隆君は大学卒業後も一緒に山登りへ行くくらい仲良かったし、こいつなら妹を安心して任せられるって思っていたからなぁ」
「エッ、山登り? 深山さんは山登りされていたんですか?」
「そりゃ、山くらい登るさ。だって、明夫ちゃんと康隆君は大学時代、ワンダ榨┅‘ゲル部だったんだから」
深山が山登りをしていたとは???これで、彼の体が筋肉伲坤盲坷碛桑à铯保─夥证盲俊¥ⅳ翁澶系巧饯清懁à椁欷郡猡韦坤盲郡诉‘いない。
「最後にもう一つだけお聞きしても宜しいですか?」
「ああ、なんだい?」
「北村さんのお住まいはご存じですか?」
「康隆君は練馬区桜台のマンションにせっちゃんと一緒に住んでいたんだけど、せっちゃんがあんな事になっちまって居(い)たたまれなかったんだろうなぁ。生まれ故郷の信州松本へ帰って、今は親父さんの建築設計事務所で働いているって言う話だよ」
「そうですか???」
俺は初老の男性に礼を述べ、その場をあとにした。
バス停まで歩きながら、俺は深山が山登りをしていた事が妙に引っかかった。ひょっとしたら、耍麤gの名前で涸沢小屋と北罚Ц咝∥荬瞬搐蓼盲郡韦仙钌饯坤盲郡韦俊·坤趣工欷小⒐P跡確認を渋った理由(わけ)も分かる。しかし、深山が北罚Ц咝∥荬瞬搐蓼盲郡韦坤趣工欷小长鯇澝妞紊钌饯晤啢蛞姢啤⒑韦馑激こ訾丹胜すQが無い。第一、遺体で見つかった耍麤gの事もある。耍麤gは上高地で登山届を出した後、本当に涸沢小屋、北罚Ц咝∥荬蚪Uて、奥罚Ц咴坤叵颏ν局肖腔浃筏郡韦坤恧Δ俊·猡筏饯Δ坤盲郡趣筏皮狻⒑喂省⒑詻g小屋と北罚Ц咝∥荬嗡迬い瞬肖丹欷皮い抗P跡が彼のものでは無かったのだろう? いや、そもそも彼は単独で行動していたのだろうか? 繋(つな)がりそうで、なかなか繋がらない点と線にもどかしさを感じる。これは、まだまだ色々と眨伽皮撙氡匾ⅳ辘饯Δ
第5章 耍麤gと深山ふたたび
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正午過ぎ、新宿駅へと戻った俺は地下の喫茶店で食事を摂(と)りながら、木村未来へと電話を掛けた。
「あ、もしもし、木村さん? 漢波羅です。昼休みに電話なんかしてすみません」
「いえ、こちらこそ夕べはご馳走様でした」
「いやぁ、とんでもない。僕の方こそ、色々な話を聞けて助かったよ」
「ところで、今度は何ですか?」
「エッ?」
「まさか、今夜ホテルで???なんて訳じゃないんでしょ? 何か知りたい事があるんじゃないですか?」
「ウン、実は耍麤gさんの事なんだけど」
「耍麤g課長の何を知りたいんですか?」
「耍麤gさんの自宅の住所を知りたいんだ」
「いいですよ。ただ、今はランチで外に出ているから、オフィスへ戻ったら眨伽齐娫挙筏蓼工汀
「ありがとう。それじゃ、電話待っています」
30分程して彼女から電話が掛かってきた。
「もしもし、漢波羅さん?」
「あ、ハイ」
「木村です。眨伽蓼筏郡琛⑺{沢課長の住所。えぇと、眨际懈皇恳婎à栅袱撙沥绀Γ─摔ⅳ牒@厦膝ぅ膜302号室です」
「海老名ハイツの302号室ね。ありがとう。ところで、もう一つ聞いてもいいかな?」
「何ですかぁ?」
「耍麤gさんて俺と同じ独身? それとも結婚はしていた?」
「耍麤g課長は29才で結婚して小学生の男の子が1人いますよ」
「木村さん、ありがとう」
「いいえ、どういたしまして。漢波羅さん???漢波羅さんて独身だったんですか?」
「そうだけど」
「でも、彼女くらいは、いますよね」
「彼女? あいにくと俺には彼女もいないよ。何て言うか、全然モテないんだよね???俺って」
「そ、そうなんですか?」
「木村さん、どうしたの? 今、声上(うわ)ずっていたけど???」
「漢波羅さんて???実は私の好みのタイプなんですよね???」
「それはありがとう」
「もし良かったら、今度、お休みの日に会ってくれませんか?」
「ああ、いいよ。でも、今は色々と眨伽胜悚胜椁胜な陇ⅳ毪椤ⅳ饯欷鉀Qしてからじゃないと???」
木村未来。可愛(かわい)い顔してやはり大胆と言うか積極的な女性だ。昨今の男は「草食系」が流行(はや)りらしいが、それとは反対に女性は「肉食系」が増えているらしい。彼女も男から誘われるのをじっと待つのでは無く、自ら狩りに出るタイプなのだろう。俺も彼女の事を決して嫌いでは無いが、兎(と)に角(かく)、今は耍麤gの死の真相を眨伽敕饯葲Qだ。俺は彼女からのモ伐绁螭蛏鲜郑àΔ蓿─鳏筏膜摹ⅳ饯螆訾想娫挙蚯肖盲俊
深山の大学時代の後輩で、自殺した妹の節子の夫だった北村康隆の事を知りたい。しかし、北村は実家の信州松本へと帰ってしまった。俺は、まず近場、新宿から京王線で僅(わず)か15分の眨激摔ⅳ胨{沢の自宅を訪ねる事にした。
耍麤gの自宅は京王線?西眨捡kから歩いて20分程。三鷹との境に程近い眨际形鞅堡巫≌证摔ⅳ盲俊:@厦膝ぅ膜坞A段を上(のぼ)り、302号室の前に立った俺はおもむろにチャイムを鳴らした。
「はい」
「あの⑺{沢さんのお宅でしょうか?」
「はい、そうですが???失礼ですが、どちら様ですか?」
「突然お訪ねして、すみません。私(わたくし)、ご主人が亡くなる前日に泊まられた北罚Ц咝∥荬螡h波羅響資(かんばら…きょうすけ)と申します。ご主人の御霊前にお線香をと思いまして???」
ドアが開き、耍麤gの妻、雪悾啢蛞枺à韦荆─护俊7颏粦'の死を遂(と)げて間もない事もあるのだろう。恐らくはまだ三十路(みそじ)に差し掛かったばかりであろう彼女の顔は傍目(はため)にも窶(やつ)れているのが分かる。
「狭い所ですが、どうぞお上がり下さい」
「それでは、失礼します」
まだ、葬儀から日が浅いせいか、部屋の中は雑然としていた。木村未来からいると聞いていた子供は小学校からまだ帰っていないのだろうか? それとも、一度帰って来てから友達の家へでも撸Г婴顺鰭欷堡郡韦坤恧Δ俊∽摔弦姢à胜ぁ
俺は、取り敢えず白木(しらき)の位牌(いはい)と骨壺(こつつぼ)の並ぶ仏壇の前へと進むと、線香を手向(たむ)け、暫しの間、手を合わせて妻子を残し旅立って行った耍麤gの冥福を祈った。
「この度は栅摔闯顐麡敚à筏澶Δ筏绀Δ丹蓿─扦筏俊
「わざわざ、足をお撙禹敜蓼筏啤ⅳⅳ辘趣Δ搐钉い蓼埂M訾魅摔舜铯盲朴裆辘飞悉菠蓼埂
深々と頭を下げた雪悾晤'(ほお)を一筋の涙が伝(つた)った。
「昨日(きのう)、ご主人が勤められていた会社を訪ねたのですが、社員の方から伺った話では、ご主人は誰からも愛されておられたようですね」
「???」
「あの⒉卉z(ぶしつけ)なお願いかとは存じますが、ご主人が写っているお写真を拝見出来ますでしょうか?」
「はい、少々お待ち下さい。今、持って参ります」
暫(しばら)くすると焦茶色(こげちゃいろ)のフォトフレ啶巳毪欷椁欷啃凑妞蚴证搜⿶{が戻ってきた。
「主人のお気に入りで、いつも机の上に飾っていたものですが???」
「ありがとうございます。それでは、失礼して拝見します」
俺は雪悾槭侄
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