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仮面城(日文版)-第7部分

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 やがて、劇場から三百メ去毪郅嗓悉胜欷款扦丐毪取ⅳ饯长摔弦惶à巫詣榆嚖趣蓼盲皮い俊菸钉螑櫎い肖ⅳ丹螭稀ⅳ饯韦胜丐い浃氪笠袄先摔颉ⅳ啶辘浃辘搜氦筏长啶取ⅳ袱证螭猡ⅳ趣椁韦辘长螭恰⒆詣榆嚖悉饯韦蓼拮撙辘坤筏俊
「しまった!」
 三太はじだんだふんでくやしがった。いかに三太がすばしこくても、自動車には追いつけない。うらめしそうに、走り去る自動車の、うしろすがたを見ていたが、そのときだった。一台の自動車がそばへとまると、
「よう、三太じゃないか、どうしたんだい」
 声をかけられてふりかえった三太は、哕炇证晤啢蛞姢毪取ⅳ长嗓辘护螭肖晗菠螭恰
「あ、|吉《よし》|本《もと》さん、ぼくをのっけてください。ぼく、いま、悪者を追っかけているんです」
「悪者……?」
 吉本哕炇证夏郡蛲瑜筏啤
「悪者って、いったい、ど、どこにいるんだ?」
「むこうへいく自動車です。あの自動車に悪者がのっているんです。吉本さん、ぼくをのっけてあの自動車を追跡してください」
「よし、それじゃ早くのれ」
 三太がのりこむと、すぐに自動車は出発した。
 吉本哕炇证趣いΔ韦稀⑷膜撙颏筏皮い郡袱证蟆ⅳ长长恧浃工胜盲壳嗄辘胜韦馈H悉啶袱悚恰ⅳ铯いど倌辘坤椤ⅳ坤欷摔扦夂盲欷毪韦坤ⅳ趣辘铯堡长渭具転手とはだいの仲よしだった。
「三太、きみはいったいどこにいたんだ。ぼくはきみのすがたが見えなくなったので、どんなに心配したか知れやしないぜ」
「すみません、ぼく悪者にだまされて……」
 と、手短に、その後のことを語って聞かせると、吉本哕炇证夏郡蛲瑜筏啤
「銀仮面といえば新聞にも出ていたが、三太はそんな悪者の仲間にされていたのかい?」
「うん、でも、ぼく、なにも知らなかったんです」
「そして、その銀仮面の仲間の者が、あの自動車にのっているというんだね」
「そうです、そうです。だから、吉本さん、あの自動車を見失わないようにしてください」
「よし、だいじょうぶだ」
 こうして二台の自動車は、まるで一本のくさりでつながれたように、枺─晤颏踏盲谱撙盲皮い韦坤盲俊

     怪汽船

 隅田川のはるか下流、川の流れが枺┩澶摔饯饯挨ⅳ郡辘恕ⅲ街袓u《えっちゅうじま》というところがある。
 この越中島の、とあるさびしい岸ぺきに、三百トンほどの船が停泊していた。まっ摔踏盲看澶税驻Δⅳ盲课淖证蛞姢毪取
『|宝《ほう》|石《せき》|丸《まる》』。
 名まえを聞くと、どんな美しい船かと思われるが、見ると聞くとは大ちがいで、マストもえんとつも、なにからなにまでまっ摔踏盲郡趣长恧ⅳい摔怅帤荬菤菸钉瑦櫎い韦馈%蕙攻趣摔悉郡幛欷丹à恻の一色。
 いまこの船のすぐそばへ、一台の自動車がきてとまった。なかからよたよたとおりてきたのは、いうまでもなくあの気味の悪い老婆である。
 老婆は鋭い目で、あたりを見まわしたが、人影のないのを見すますと自動車のなかになにやら声をかけ、それから、右手をのばして、大野老人をひきずりだした。大野老人はまっ青になって、ガタガタとふるえている。それでいて、逃げだそうとも、声をだして、救いをもとめようともしないのだ。
 老婆がなにか合図をすると、ふたりをのせてきた自動車は、すぐその場を立ち去った。そのあとで、老婆は二、三度、鋭く口笛を吹いた。
 と、甲板からバラリとおりてきたのは縄ばしご。大野老人はしりごみしながら、それでもうしろから、気味の悪い老婆につつかれて、よろよろと、お酒に酔ったような足どりで、縄ばしごをのぼっていった。
 老婆はもう一度、鋭い目であたりを見まわしたが、やがて縄ばしごに手をかけるとスルスルスル、とてもおばあさんとは思えないすばしっこさで、甲板までのぼると、そのまますがたを消してしまった。
 あとはまた、ねむけをさそうようなま昼のしずけさ……。
 と、このときだった。三百メ去毪郅嗓悉胜欷款扦韦啶长趣恕ⅳ趣蓼盲皮い孔詣榆嚖韦胜椤ⅴ谣楗辘趣趣婴坤筏可倌辘ⅳ盲俊¥いΔ蓼扦猡胜扦ⅳ搿
「三太、三太、きみ、どうしようというんだ」
 哕炋à樾呐浃饯Δ松颏堡郡韦霞厩嗄辍
「ぼく、あの船のようすを見てきます」
「およし、見つかるとあぶないから」
「だいじょうぶです。ぼく、変装をしていきます。きっとあの船が、悪者の枺─摔堡毳ⅴ弗趣摔沥い胜い螭馈
「枺─摔堡毳ⅴ弗龋郏!弗ⅴ弗取工税悖荩俊
 吉本青年が聞きとがめて、
「それじゃ、悪者には、枺─韦郅摔猊ⅴ弗趣ⅳ毪韦ぃ俊
「ええ、あるんです。仮面城……ずうっと山の奥です。ぼく、一度連れていかれたことがあるんです。でも、そこがどこだか、ぼくにはさっぱりわかりません。途中、ずっと目かくしをされてたもんですから。……でも、ぼく、さっきその仮面城を見たんです」
「さっき、その仮面城を見たあ?」
「ええ、映画のなかで見たんです。枺紕訾扦浃盲皮い搿荷钌饯蚊孛堋护趣いτ郴韦胜恕ⅳ郅螭韦沥绀盲趣坤堡伞⒚娉扦Δ膜盲皮い蓼埂¥扦狻ⅳ坤欷猡饯螭胜长趣现椁胜い螭扦埂¥Δ膜筏郡窑趣狻荬膜胜盲郡摔沥い胜い螭扦埂¥扦狻ⅳ埭坤堡现盲皮い毪螭扦埂¥ⅳ欷长健⒖证恧筏ゃy仮面の|根《こん》|拠《きょ》|地《ち》、仮面城にちがいないんです」
 三太はそんなことをいいながら、しきりに道ばたのどろをとっては、顔や手足になすりつけていたが、やがて、
「吉本さん、どうですか?」
 と、むきなおったすがたを見て、吉本哕炇证纤激铯耗郡蛲瑜筏俊
 顔も手足もどろだらけになった三太は、こじきの子どもそっくりである。いやいや、三太はもともとそうなのだが、そうして目ばかりギョロギョロさせているところは、とても三太とは見えない。
「どうです、吉本さん、ぼくの変装もそうとうなもんでしょう」
 と、白い歯をだしてニヤリと笑うと、
「それではちょっと、いってきます」
 と、ボロボロのズボンに両手をつっこみ、口笛を吹きながら、ぶらりぶらりと怪汽船のほうへ近づいていった。

     びんのなかの手紙

 近よって、見れば見るほど気味悪いのがこの汽船だった。
 どこからどこまでもまっ恰ⅴ蕙攻趣摔窑毪à朦い旗、甲板には人影もなく、シ螭趣筏氦蓼辘à盲皮い毪趣长恧稀ⅳ蓼毪扦帷钉饯Α罚健钉筏筏未撙郡い扦ⅳ搿4à巳氦椁毳猊幛扦丹à狻ⅳ长未韦郅趣辘摔稀菸稅櫎盲啤⒔膜椁踏瑜Δ艘姢à俊
 三太は軽く口笛を吹きながら、ぶらりぶらりと、船のそばを通りすぎたが、べつにかわったこともない。
 三太はつまらなそうな顔をして、クルリとかかと[#「かかと」に傍点]をかえすと、あいかわらず、軽く口笛を吹きながら、船尾のほうへひきかえしてきたが、そのときだった。
 ボシャンという物音とともに、水のなかへ投げこまれたものがあった。見ると牛乳のあきびんである。あきびんはそのまま流れもせず、いかりをつないだくさりのそばに、ぷかりぷかりとういているのだ。
 三太はハッとして、あたりを見まわした。びんのなかになにやら白いものが、はいっていることに気づいたからである。
 幸い、船の上にも岸ぺきにも、ひとのすがたは見あたらない。三太はすばやく上着、ズボンをとると、岸ぺきから身をすべらせ、音もなく、くさりのそばに泳ぎついた。そして、牛乳のびんをひろいあげると、また岸ぺきへ泳ぎ帰って、すばやく上へはいあがった。
 それはひじょうに思いきった、だいたんな行動だったが、幸い、船の上ではだれもそれに気づいた者はなかった。
 三太は手早くからだをふき、ズボンと上着を身につけると、牛乳のあきびんをポケットにしのばせ、小走りに、自動車のほうへ帰ってきた。
「どうした、どうした、三太、なにかあったのかい?」
「うん、変なものをひろってきたよ。ほら、このあきびん……なにかなかにはいっているんだ」
「どれどれ」
 吉本哕炇证证摔趣盲皮撙毪取ⅳ婴螭韦胜摔膝膝螗沥韦瑜Δ胜猡韦悉い盲皮い搿¥筏狻ⅳ饯违膝螗沥摔悉蓼盲饰淖证恰ⅳ胜摔浃闀い皮ⅳ毪椁筏ぁ
 吉本青年はあわててコルクのせんをこじあけると、なかからハンカチをとりだしてひらいて見たが、そのとたん三太も吉本青年も、アッと顔色をかえたのだった。

[#ここから1字下げ]
 わたしは悪者につかまって、この船のなかにとじこめられています。このあきびんをひろったひとは、どうかこのことを警察へとどけてください。
[#ここで字下げ終わり]
[#地から2字上げ]竹 田 妙 子

 それはいたいたしい血の文字だった。たぶんヘヤ豫螭韦丹搜颏膜堡啤⒁蛔忠蛔证郡螭亭螭藭い郡韦坤恧Δⅳ趣长恧嗓长恧摔袱螭坤辍ⅳ工欷郡辘筏皮い毪韦い郡蓼筏ぁ
 三太はくちびるをふるわせて、
「吉本さん、吉本さん、たいへんです。これは文彦くんのおかあさんにちがいありません。文彦くんのおかあさんも、あの船のなかにとじこめられているのです」
「よし、三太、早く自動車にのれ。これからすぐに警察へいこう」
「いや、ちょっと待ってください。ぼくはここであの船を見張っています。吉本さん、あなたはこれからすぐに、浅草の枺紕訾丐窑à筏啤⒌取┝郡冉鹛镆桓壬恕ⅳ长韦ⅳ婴螭颏铯郡筏皮坤丹ぁ¥盲趣蓼坤饯长摔い毪人激い蓼工ⅳい胜盲郡榫晭丐丐い盲皮撙皮坤丹ぁ
「三太、三太、そんなことをいわずに……」
「いいえ、だいじょうぶです。吉本さん、早く……早くいってください」
 吉本青年がいくら口をすっぱくしてすすめても、三太はがんとして聞きいれない。吉本青年はしかたなく、三太をひとりそこに残して、浅草へひきかえしたが、ああ、あとから思えば、吉本青年はむりやりにでも、三太を連れて帰ればよかったのだった。たったひとりあとに残ったがために、三太がそれからどのような冒険をしなければならなかったか……しかし、それはもっとあとでお話しすることにしよう。

     宝石王

 話かわって、こちらは枺紕訾扦ⅳ搿
 気味悪い老婆にひかれていく、父のすがたを見た香代子は、狂気のように階段をおり、正面玄関からとびだしたが、そのときには、老人のすがたも老婆の影も、すでにひとごみのなかにまぎれてしまっていた……。
「おとうさま……おとうさまぁ……」
 香代子はまるで血を吐くように、泣きつ、叫びつ、きちがいのようにひとごみをかきわけていった。あとからかけてきた文彦が、しっかりとその肩を抱きしめて、
「だめだ、だめだ、香代子さん、おちつかなきゃあだめじゃないか」
「だって、だって、文彦さん、おとうさんが悪者のためにさらわれてしまって……」
「だから、いっそうおちつかなきゃあいけないんだ。なおこのうえに、きみの身にまちがいがあったらどうするの。さあ、ひきかえして、金田一先生や等々力警部をさがそう」
「だって、だって……ああ、おとうさま……おとうさまぁ……」
 むせび泣く香代子の手をひいて、枺紕訾伪恧丐窑à筏皮毪取ⅳ丹铯猡ⅳ椁郡丹蓼盲啤ⅳ堡膜堡皮烤伽⑹殖证沥证丹郡椁筏ⅳ盲皮い俊
 香代子は警部と耕助をさがしたが、すぐにふたりは見つかった。
「アッ、文彦くん、ぶじでいたか。きみのすがたが見えないので、けがでもしたんじゃないかと、どんなに心配したか知れないぜ」
 金田一耕助のことばも聞かず、
「先生、たいへんです。このひとのおとうさんが悪者にさらわれたんです」
「このひとのおとうさん……?」
「そうです、そうです。このひとは大野のおじさんのお嬢さんで、香代子さんというのです。ほらきのうもお話ししたでしょう」
「おお、そ、それじゃ、大野老人が……」、
 金田一耕助は、ハッと警部と顔を見合わせた。
「そうです。そうです。おじさんを連れていったのは、魔法使いのようなおばあさんです。先生、おじさんを助けてあげてください」
「おじさま、おとうさまを助けて……」
 香代子も涙をいっぱいうかべてたのみこんだ。
 そこで警部はもう一度、ふたりに話をくりかえさせると、すぐに警官たちを呼びあつめて、付近を眨伽丹护毪长趣摔胜盲俊¥筏贰ⅳい蓼趣胜盲皮嗓螭胜摔饯谓蛘{べたところでなんの役にも立ちそうもない。大野老人はそのころすでに自動車にのせられて、遠くへ連れ去られていたのだから。
 それはさておき、等々力警部と金田一耕助、それから文彦と香代子の四人がひたいをあつめて相談しているところへ、
「おやおや、警部さん、なにがあったのですか」
 と、声をかけた者があった。一同がびっくりしてふりかえると、そこに立っているのは、五十歳くらいの、白髪の、美しい、上品な老紳士だった。警部は目を丸くして、
「あ、あなたは加藤宝作老人……」
 加藤宝作……と、名まえを聞いて金田一耕助は、思わず相手の顔を見なおした。
 ああ、それではこのひとこそ、世界的な宝石王とうたわれた宝作老人なのか。そして、きのう新宿のホテルで、銀仮面のためにまんまと六個のダイヤをぬすまれたのは、この老紳士だったのか。なるほど、そういえば、宝石王の名にふさわしい、ふくぶくしい顔をしている。
「加藤さん、あなたはどうしてこの劇場へ……」
 警部があやしむようにたずねると、宝作老人は顔をしかめて、
「それについては警部さん、ちょっとみょうなことがあるんですよ。見てください。この手紙……」
 宝作老人はポケットから、しわくちゃになった一通の手紙をとりだしたが、ちょうどそのころ、吉本青年の自動車は、枺紕訾颏幛钉筏啤ⅳ蓼盲筏挨椁俗撙盲皮い郡韦坤盲俊
 それにしても、宝作老人のとり出した手紙には、どんなことが書いてあったのだろうか。

     ダイヤの少女王

 等々力警部は宝作老人のさしだした、手紙をうけとると、一同に読んで聞かせた。
「新聞で拝見しますと、ご所望の大宝冠を、伽问证摔Δ肖铯欷胜工盲郡饯Δ恰ⅳ蓼长趣摔獨荬韦嗓舜妞袱蓼埂¥趣长恧撙绀Δ胜い丹膜椤ⅳ饯未蟊冥悉铯郡筏问证摔悉い辘蓼筏俊¥猡筏慈胗盲胜椁小ⅳ妞氦辘筏皮猡瑜い人激い蓼埂1救瘴玑崛龝r、浅草の枺紕訾稳毪昕冥蓼扦い扦坤丹ぁ¥铯筏い挙稀ⅳい氦欷郡摔盲啤4笠敖∈iより、加藤宝作さま。……なるほど、この手紙をうけとったので、あなたはここへこられたんですね」
「そうです、そうです。それでわたしはさっきから、大野というひとをさがしているんです」
「金田一さん、あなたはこの手紙をどうお思いですか?」
 警部にきかれて、金田一耕助は、ふしぎそうに小首をかしげた。
「変ですねえ。ぼくの考えはまちがっていたのかな。この手紙がほんとうだとすれば、大野老人は銀仮面の一味かも知れませんね」
「うそです。うそです、そんなことうそです」
 言下にそれをうち消したのは香代子である。
「おとうさまが銀仮面の一味だなんて、そんな、そんな、そんなばかなことはありません」
 香代子はくやしそうに、目に涙を
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