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好き≠恋(日文版)-第1部分

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                   【duansh1204】整理 
 附:【】内容版权归作者所有!
佐偅∪摔螆龊稀1


 春風に吹かれながら、歩き慣れた通学路を歩く。桜の花はすでに散ってしまい、木々には緑色の葉が生い茂っている。新学期が始まってもう2週間が経った。新しいクラスになじむと言うより、あまり変わり映えのないクラスに落胆を通り越して呆れてしまった。4月に入り、暖かい気候の中、やっと着心地が良くなったブレザ沃品仙伽肥瞍⒁环悉蓼橇簸幛皮い毳堀骏螭舷⒖啶筏ぁ=袢栅巫罡邭菸陇23度だとか、朝見た情報が頭の中を過ぎった。
 佐偅∪摔稀⑺搅⒘芝螌m高等学校に通う高校2年生だ。偏差値は上の下、スポ膜摔饬Δ蛉毪欷皮い肓芝螌m高校は、特待生制度を導入していて、入試の時、学年10位以内に入った生徒は、学費、交通費、その他学校に関わるものは全て学校が負担をしてくれる。その代わり、学期ごとにある期末テストで、学年10位以内に食い込んでいないとすぐにその資格は剥奪されてしまう。つまり、最初だけ頑張っても意味が無いと言うことだ。常に成績は良くないと、特待制度を受けることが出来なくなる。
 健人はその特待制度を受けている一人だった。1年前まで母子家庭で、少しでも母の負担を減らそうと、勉学に励み、かなり好条件な特待制度を導入している林ノ宮高校を受験し、見事に合格した。少しでも母を楽にさせてあげたいと言う一心で頑張ってきた健人だったが、高校に入学する前、その努力を水の泡にするような出来事が起こった。
 いきなり母が、再婚したのだった。
 再婚相手には、健人と同い年の子供がいた。その子供も、同じ林ノ宮高校に通う予定だと次々に情報が頭の中に入ってきて、健人は茫然としてしまった。その原因は、まず最初に、母に再婚する相手がいたこと。そして次は、再婚するまで知らせてくれなかったことだ。突然、男を家に連れてきて、再婚しますなど宣言されても、中学を卒業して高校生になる子供は理解に苦しんだ。はっきり言って、連れ子など、どうでも良いと健人は思っていた。
 健人と同い年の子供は、歩と言い、気さくで明るい性格をしていた。突如出来てしまった義兄弟に、健人は現状が把握できないまま「……よろしく」と挨拶をしたのだった。母親が再婚した衝撃は今でも忘れられず、健人の胸の中に傷として残ってしまった。
 一番信頼していた母が、内緒で男と付き合っていたのだ。しかも、結婚してからの報告をされたのだ。今まで使っていた名字が変わり、手続きだって大変だった。身の周りの整理などしながら、状況を把握し、仕方なしに母親が再婚した現実を受け入れたのだった。
「健人ⅳ沥绀盲却盲啤
 後ろから呑気な声が聞こえて、健人はため息交じりに振り返った。遠くに見えるのは、去年兄弟になった歩で、健人に向かって手を振りながら走ってくる。折角、同じ高校に通っているんだから、一緒に行きなさいよと母が笑顔でそう言い、義父もそれが良いと笑いながら言ったので、健人は一緒に行きたくもないのに歩と登校しなければいけなくなった。
 歩はそれをどうとも思わなかったようで、二人に笑顔で「分かった」と返事をした。それが無性に苛立ち、健人は一人、家族の輪の中に入れていないのではないのかと、時折、不安になるのだった。
「……遅刻する」
 健人は腕時計を見つめて、時刻を確認する。まだ遅刻するような時間帯ではないが、今朝のことを思い出すと、歩を待てば健人まで遅刻するのは目に見えていた。バタバタとリビングに降りてきた歩に、先に行くと、小さい声で告げて、健人はそそくさと出てきたのだった。
「ごめんごめん。起こしてくれればよかったのに」
「寝てるって知らなかったから」
 笑いながら話しかけてくる歩に、健人は素気なく答えた。1年経った今でも、歩のことが慣れない。元々、人見知りだったと言うのもあるのだろうが、兄弟が居なかったせいで、兄弟と言うのはどう言うものなのか分からない。それに、歩は母と父が付きあった当初から知っていたと言う。結婚した後から知らされた健人と比べると、扱いの差は歴然としていて、それが余計に壁を作らせていたのだった。
「健人って俺の部屋に絶対入らないよね。入ってくればいいのに」
「人の部屋に勝手に入るのはマナ‘反だろ。親しき仲にも礼儀ありって言うぐらいだし」
「……まぁ、そうだね」
 少しだけ寂しそうな声が聞こえたけれど、健人はそれを無視して歩き始めた。ただでさえ、少し歩を待っていたせいで学校へ行くのが遅くなってしまったのだ。こんなところで立ち話をしていれば、もっと遅くなってしまうだろう。健人が歩き始めると、その後ろを歩が追うように歩き始めた。
「今日の一時間目、何だっけ?」
 始まったばかりの新学期。時間割を覚え切れていない歩は、前を歩く健人に話睿蚣妞亭茖い亭搿
「……物理」
「物理かぁ。物理苦手なんだよなぁ。化学は得意なんだけどなぁ」
 何が得意で何を苦手としているのか全く興味の無い健人は、反応せずにすたすたと前を歩く。去年の今頃は、まだ愛想と言うより、再婚相手の息子と仲良くしなければ母がショックを受けるだろうと思って、多少、会話などをしたけれど、今はそんな気遣いは家族の前だけでいいと思って構ってこないように冷たく接している。それにも関わらず、歩は健人に距離を置くことは無かった。
「それにしても、健人と同じクラスになれるとは思わなかった。ほら、血が繋がって無くても兄弟なわけだし。てっきりクラスも分けられるのかと思ってたけど」
「物理苦手なくせに理数系のコ惯xんだからだろ? C組は理数系のコ工坤贰
「ま、そうなんだけどね
 1年の時はコ工胜砷v係なく、教師たちがランダムで振り分けたクラスだったので、歩とはクラスが離れていた。しかし、2年になってから、大学に進学する学科別にコ工蜃鳏辍ⅳ饯欷蚧衰楗工蚓幊嗓筏俊¥郡蓼郡蕖⑼弗畅‘スを選んでしまった健人と歩は、幸か不幸か、同じクラスになったのだった。
「クラスには慣れた?」
「慣れたも何も、同じクラスの奴とかいるし」
「そっかそっか。健人ってさ、あまり人と触れあわないって言うかさ、素気ないから友達出来なさそうに見える」
 楽しそうな笑い声とは裏腹に、胸に刺さるようなことを言われて、健人は足を止めた。振り返って歩の顔を見ると、歩はへらへらと笑って健人を見ている。その、へらへらとした笑顔が無性に腹立ち、健人をイラつかせるのだった。
「……別に、勉強しに学校へ行ってるんだから、友達なんかいらねぇだろ」
「華のセブンティ螭颉⒚銖姢坤堡沁^ごすの? 健人は」
「俺は、テストの順位を落とすわけにはいかねぇんだよ」
 昔と摺ぁ⒔U済的にも苦労しているわけではないが、健人は未だに特待生としての資格を持っている。歩の父と再婚してから、母はパ趣虼扦幛啤煒I主婦になった。企業の役員をしている歩の父が貰ってくる給料は、今まで、母が働いてきた給料の何倍、何十倍も貰っていて、一人息子が増えようが大した問睿扦悉胜ぁ¥坤椤㈨樜护蚵浃趣筏铺卮趣筏皮钨Y格を失ったとしても、佐偅窑趣筏皮贤词证扦夂韦扦猡胜ぁ¥啶筏怼⑻卮趣筏皮钨Y格を持ち続けることが、健人にとっての負担になっているのではないかと、不安がられるほどだった。けれど、健人は楽をして良いと言う父と母の言葉を遮って「目標みたいなものだから」と、二人を宥めたのだった。
「意地に……、なってない?」
 からかうような声が聞こえて、健人はもう一度歩を見た。携帯を片手に笑っている歩は、悩みも何も無いように見えて本当に腹が立つ。健人はあまり、歩のことをよく思っていない。
「なってねぇよ。それに、俺が勉強をしようがなにしようがお前には関係ないだろ。関わってくるなよ」
「仮にも兄弟ですし。お兄ちゃんがそんなだと、俺も心配なわけです」
 お兄ちゃんとわざとらしい言葉が聞こえて、健人は眉間に皺を寄せた。歩の言う通り、健人の方が誕生日が早いため、健人は歩の兄になる。早いと言っても、2ヶ月ほどだ。たかだか、2ヶ月早いだけでお兄ちゃんだの言われるのは、良い気がしない。それが歩だから、余計にだ。
「俺はお前の脳みそが心配だけどな。そろそろ、マジで遅刻するから、俺は先に行くぞ」
「ああ、待ってよ。俺も行くってば」
 歩き始めた健人の後ろを追って、歩も走り始めた。
 健人が教室に到着したのは、朝のホ啷氅‘ムが始まる10分前だった。几帳面な性格をしていて、約束の時間の10分前には到着していないと気が済まない健人にとって、今日の登校時間は満足できるものだった。遅刻ギリギリになるかと思われたけれど、競歩のように早く歩いたので、予定よりもかなり早く着くことが出来た。まだ席は出席番号順なので、健人の前には歩が座ることになっているが、朝っぱらから女生徒に話しかけられ、校門の前で別れた。健人が席に着いたとき、隣から「おはよう」と言う声が聞こえた。
「藤枝、おはよう」
 健人の隣に座っているのは、去年同じクラスだった藤枝太陽だ。太陽も健人と同じように特待生で、家が貧乏だからという理由でこの学校へやってきた。その境遇が似ているせいか、健人も太陽とは喋る。穏やかで人当たりのいい性格をしているから、喋っていると落ち着いてしまうのだ。
「5月の半ばに、中間あるだろ? 結構、範囲広いらしいよ」
「へぇ、そうなんだ」
「佐偅盲啤⒔Y構余裕そうだよな。いつでも」
 そんなつもりは更々ないのに、飄々としているせいか、いつも健人は何事にも余裕があるように見られる。学校のテストに関しては、授業を受けて、ある程度復習をしておけば何とかなるので、余裕と言えば余裕だ。
「……そうか? 藤枝も、そんなにギリギリじゃないだろ?」
「ギリギリじゃないけどね、いつ抜かれるか分からないから……」
 健人と摺盲啤⑻枻咸卮槁浃沥毪铯堡摔悉い胜ぁ¥坤椤⒀10位以内に入ることが必須となっている。それを知りながらも、軽率なことを言ってしまったなと、健人は思ったけれど気にはしなかった。こんなことを言って太陽の気を悪くしてしまったとしても、言ってしまったのは取り消すことが出来ない。それに、こんなことで気を悪くするような人でもなかった。
「……あれぇ、歩、まだ来てね韦瑭‘」
 前から声がして、健人は太陽から歩の席に目を移した。歩の席の隣には、歩の友人である石動ジンが立っていた。健人と目が合うなりに、ジンは笑って「歩は?」と健人が歩のことなら何でも知っているように尋ねる。健人はそれに対しても、苛立ちを覚えてしまう。
「さぁ? 校門のところで女子に話しかけられてたけど」
 知らないと言ってしまえば歩の話などしなくて済むのだが、兄弟だと言うことを学年のほとんどが知っていて、一緒に登校していることも知られている。だから、下手にウソを吐いてもすぐにバレてしまうので、否応なしに本当のことを喋らなければいけないのだった。
「またかよ、アイツN锢恧违惟‘ト貸したまんまなんだよなぁ。早く返せっての」
 愚痴るように呟くと、ジンは健人を見て「最悪だよな、アイツ」と不貞腐れるように、唇を尖らせた。歩とジンは1年のときから同じクラスだった。互いに親友と認め合うぐらい仲がよく、行動はほとんど共にしている。出席番号順だと席も近いせいで、健人はいつも二人の会話を耳にしていた。
「最悪で悪かったな、最悪で」
 ちょうど、ジンが言い終わった後ぐらいに、背後から歩の声が聞こえた。二人揃って一斉に振り向くと、手に携帯を持った歩が不機嫌そうに立っていた。
「だって、お前さ、俺のノ冉瑜辚靴筏瑜Δ趣筏皮郡坤恚俊·い椤长违惟‘トが見やすいからってそれはないわ」
「返してないだけで借りパクって言うなよ。ちゃんと返すよ。1時間目の終わりまでには」
 そう言って歩は健人の隣を通り過ぎ、自分の席にカバンを置く。隣で仁王立ちしているジンを見て、苦笑いをした。
「終わってたら意味ないだろ! 今すぐ返せ、ハゲ!」
 目の前で漫才みたいな言い合いを聞きながら、健人はカバンの中から眼鏡を取り出した。別段、視力が悪いと言うわけではない。ただ、澶挝淖证婋yいから眼鏡をかけているだけだった。少しぼやけた視界が明瞭に見え、気が引き締まる。
「あⅸ‘、分かったよ。じゃぁ、また後でノ荣Jして」
「もうイヤ。一昨日貸して写さなかったんだから、また写さないだろ? お前」
「じゃぁ、こうしよう。前回の授業、何ペ溉·盲郡坤苯踏à啤¥饯长坤遍_けとくから」
 イヤだと言われても食い下がらない歩に、ジンは鬱陶しいという顔をして歩を見上げた。
「別にさ、俺じゃなくても、健人君に見せてもらえばいいじゃん。一緒に居るんだしさ、俺と同じ、特待生だし」
 何気なく言ったジンの言葉に、歩の動きが止まった。それが聞こえてしまった健人も反応せずにはいられず、歩を見上げる。一瞬、目が合い、健人はすぐに目を逸らした。歩にノ趣蛸Jすなんて、絶対にしたくない。そう思ってしまった感情が、今、顔に出てしまった。
「……そんな、お兄ちゃんに迷惑なんてかけれませんよ、俺」
 铡Щ工瑜Δ噬劋长à啤⒔∪摔悉猡σ欢葰iを見た。ジンを見ている歩は、健人からは表情が見えない。お兄ちゃんと喋る声は非常に耳障りが悪く、健人の思考を怒りで乱していく。
 鬱陶しい。と、心の底から思った。
 健人は歩のことをよく思っていないどころではない。かなり嫌っていた。
 二人の漫才は、担任の教師が教室に入ってきたことでやっと終わった。ようやく静かになった教室に、若い教師が教壇に立つ。見た目こそはまだまだ健人たちとそう年が変わらない大学生のように見えるが、一昨年大学を卒業したばかりの新任教師で、健人たちがいる2…Cの担任、財前樹だ。担任を持つのは今年初めてで、受け持つ教科は社会科である。医療ドラマの主人公と同じ苗字だからと言うだけで、あだ名が教授になった。本人はそれを物ともせず、教授と呼ばれたら返事をするユニ嗜宋铯馈R姢磕郡饽挲hも若いせいか、女生徒はもちろん、男子生徒からも人気がある。
「はい、席着けよW扭い皮胜い浃膜檫W刻にしていくからな
 その一言で、全員が一斉に席へと戻る。全員が席に着いたのを確認してから、樹は空席の机をチェックする。
「……あれ、林と水木はまだ来てないのか。誰か聞いてるか俊
 歩の左隣と、健人の左斜め後ろ、つまり太陽の前後の席が空席だった。樹の問いかけに誰も反応せず、聞いても居ないのにクラスメ趣匣イい四郡蚝悉铯护啤ⅰ袱丹。俊工仁驻騼Aげていた。
 数秒待ってみて、誰も何も言わないので、樹が遅刻のバツ印をつけようとしたとき、教室の扉が勢いよく開いた。
「きょうじゅ、ちょっとたんま」
 息を切らして教室に入
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